【AIGグループ経営危機】
2008年10月付の情報をお伝えします。2008年9月、アメリカの金融状況が最悪な事態を迎えました。大手証券会社のリーマン・ブラザースが破綻し、まさかと思われていたAIGグループまで、経営状況の悪化により破綻の危機を迎える状況となってしまいました。
AIGに関しましては、アメリカ政府による公的資金最大850億ドル(9兆円)の援助が行われることになり、破綻という道は免れましたが、日本で最も気になるのが、日本の生命保険市場で5位にランクされているアリコジャパンの今後の動向です。
【アリコジャパンの今後の動向】
アリコ・ジャパンも、AIGの経営状況の悪化が報道されてから、あらゆる対策を講じ、顧客への説明をしていましたが、アリコ・ジャパンに関しては経営状況は全く問題無く、安心して欲しいとの回答が主でした。
ここへきて、アリコ・ジャパンのホームページでは下記のような正式回答がなされました。
世界の金融市場の厳しい状況に関する様々な報道のなかで、AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)が直面している財務上の問題について、皆さまには、大変ご心配をおかけしておりますことを、心よりお詫び申し上げます。
AIG 本社は10月3日、アリコジャパンの米国本店であるアメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー、日本法人であるAIGスター生命保険株式会社、同じくAIGエジソン生命保険株式会社の株式を譲渡する意向があることを明らかにしました。今後、堅固な財務状況を有する引受先を選定する予定です。
「どうぞ、ご安心ください」
ご契約者の皆さまには大変ご心配をおかけしておりますが、株式の譲渡により、私どもの株主が変わるのみであり、皆さまの保険契約に関しましては一切変更はございません。
私どもの保険事業基盤は強く、ご契約者の皆さまの保険契約につきましては、保険業法などにより保護されておりますので、ご安心ください。
私ども3社の業務は通常通り行われており、皆さまのご担当窓口やサービス体制も従来通りでございますので、是非ご安心いただきますようお願い申し上げます。
アリコジャパンホームページより引用。
このように、アリコ・ジャパンに関してはひとまず安心できる発表があったと判断できると思います。アリコ・ジャパンで保険契約をなされている方は、いきなり焦って解約という手段をとるのではなく、まずは窓口などに問い合わせをし、状況をしっかりと把握されてから判断される事をお薦めいたします。