【リーマンショックから1年】
2009年9月付の情報をお伝えします。アメリカ大手証券会社のリーマン・ブラザーズが破綻してから今日でちょうど1年を経過する事となりました。
その影響は瞬く間に世界をかけめぐり、世界中を巻き込む経済危機となりました。あれから1年、まだまだその爪あとは拭い切れず、アメリカ経済のみならず、日本経済も安心できる状況とは言いがたい状態となってしまっています。アメリカ経済の中心地ウォール街でオバマ大統領が演説をしたようですが、今後のアメリカ経済、さらに世界経済はどのように動いていくんでしょうか?!
【嵐は終わり】
オバマ大統領はウォール街での演説の中で、「(金融危機が顕在化し始めてからの)過去2年間の嵐は終わろうとしている」というコメントを発表しています。ですが本当に終わっているのでしょうか?
ニューヨーク市場の株価は未だに復活しているようには見えませんし、日本でも中小企業の倒産件数は過去最大を記録し、完全失業率も毎月増えつづけています。
全面安の展開となるドル相場
全面安の展開となっているドル相場
一時は回復傾向にありましたが、ここ最近も安値を記録し続けるアメリカドル。日本円の高値も止まる傾向が無く、1時は90円台に突入している状況で、このままでは1ドル80円台ということも間がえらる状況となっています。これは、世界中がアメリカ経済を軽視していることを示していますが、日本にとって最大の取引国のアメリカがこのような状況では、日本経済もまだまだ復旧の見込みが立たないでしょう。
新大統領となったオバマ。日本の新たな舵取りをすることとなった民主党の鳩山代表。この危機的状況で、国の代表となった二人にはかなりこくな状況かもしれませんが、ここは最大のリーダーシップを発揮して、アメリカ・日本および世界経済の復興を目指して欲しいものです。
【過去の記事はこちら】
日本の生保会社
2008年8月27日 年金積立不足額増加
2008年10月17日 AIGグループ経営危機